「LGBTQ+」の「+」にあたる女子高生が”LGBTs絵本”について考えてみた
こんにちは、あおいです。
今回はですね、
LGBTs絵本についての紹介
LGBTs当事者の私から見たこの絵本の感想
この二点を中心に述べていきたいと思います。
この絵本は、私が今一番誰かに紹介したい作品ナンバーワンです。
LGBTs当事者の方、LGBTsに関心のある方、またそれ以外の方も、ぜひとも一度読んでいただきたい!
…と、思いまして、「ブログで紹介してもいいでしょうか?」と作者の ながえ はるき さんに直接お願いしてみたところ、快くOKしてくださいました。
本当に親切な方です…尊敬します…
ということでいつも通り、私が書きたいことを書きたいように書くスタイルで行きたいと思います!笑
LGBTs絵本「みんな すっごく いいね!」について
ながえさんのブログに絵本全ページが公開されています。ぜひご覧ください。
この絵本は「いろいろな個”性”/LGBTs(性的少数者)」がテーマの絵本となっています。
完全日本製のLGBTsについて描かれた絵本はとても珍しく、私がこの作品を初めて知った時も、つい二度見してしまったほど驚きました。
日本語で翻訳された絵本ならたくさん知っていた私も、「え、作者も絵描きさんも日本人なの!?」と。笑
作者である ながえ はるき さんは現役大学生で、去年の2019年9月に約一年間の製作期間を経て、完成させたそうです。
関連する書籍を多数読み、時には当事者の声も聞いて、たくさんの仲間の協力のもと、この絵本は生まれました。
絵本の中では、
・レズビアン(女性同性愛者)
・ゲイ(男性同性愛者)
・パンセクシュアル(全性愛者)
・アセクシュアル(無性愛者)
・クエスチョニング
・アライ
の人たちを分かりやすく、そして優しく描かれています。
「人それぞれ個”性”がある」というテーマが根底にあるので、LGBTsに詳しくないという方でも、「性の多様なありかた」を正しく理解し、考えることができる機会になる作品でもあると思います。
また、絵本という小さなこどもも親しみを持つことができる便利なツールにしたのには、「こどもと、その他者(大人)に向けて発信できるよさがある」という理由もあるそうです。
そのため、学校、家庭、病院などでの読み聞かせもながえさんは推奨しています。
すでにもう実際に、保健の教材としてこの絵本を使った学校もあるんだとか。
それについてのながえさんのブログのリンクを貼っておくのでぜひご覧ください。
また、ながえさんはYouTubeで絵本の読み聞かせ動画も投稿しています。
【LGBTs絵本】 みんな すっごく いいね! いろいろな個“性"|ながえ はるき / はれまちゆきの【読み聞かせ】
こちらもぜひご覧ください。
LGBTs当事者の私から見たこの絵本の感想
私はパンロマンティックとトランスヴェスタイトというセクシャルマイノリティです。
(パンロマンティックとトランスヴェスタイトについては、過去の私の記事で詳しく解説したので、そちらを参考にしていただけるとありがたいです。)
「 LGBTの四種類はなんとなく知っている」という方は多いと思いますが、やっぱりまだ「s」部分はそこまで知られていないというか…
でも、「みんな すっごく いいね!」ではパンもちゃんと紹介されてて、個人的にはそこもすごく感動しました。
私は「性の多様なありかた」にLGBTだけではなく「s」の部分も注目しているのがこの作品のいいところの一つだと思います。
そして、アライがいること!!
これ、本当に大事ですよね!!ヘテロでもセクマイでも、理解者がいることは本当に大事なことで、そんな存在がこの絵本の世界にもちゃんといるということに感動しました。
この作品の特徴は、使われている言葉の一つ一つにぬくもりがあり、さらにかわいらしい絵がその優しい絵本の世界の扉を大きく開けるように、読者の心にじんわりと広がっていくところだと思います。
こういう優しい作品がもっともっとたくさんの人に届いて、LGBTsに対して正しい知識を持った人が増えてくれること祈っています。
ちなみに、この作品の書籍化のために今クラウドファンディングを準備しているそうですが、まずは個人的に「今年二歳になるいとこにYouTubeの読み聞かせ動画をみせようかな~」と思っています。
せっかく”LGBTs絵本”という素敵なツールがあるんだから、積極的に広めていかなきゃですもんね!!笑
ということで、今回のブログは ながえ はるき さんのLGBTs絵本「みんな すっごく いいね!」をご紹介しました。
ではまた次回の投稿で!
It Gets Better