「LGBTQ+」の「+」にあたる女子高生がブログを書いてみた

「LGBTQ+」の「+」にあたるパンロマンティック・トランスヴェスタイトの女子高生が日常生活やLGBTQ+についてを書きます

【初投稿】「LGBTQ+」の「+」にあたる女子高生がブログを書いてみた

はじめまして。あおいです。

ブログなんて初めてなのでうまく出来ているかは微妙なのですが、まぁうまく出来ていなくても私のブログなんで大丈夫でしょう!(笑)

 

さて。一応この回が初投稿なので、軽く自己紹介をしていきますね。

とはいえ、もうお気づきですよね。題名にデカデカと書いてあるし。そうです。私は「LGBTQ+」と呼ばれる人たちの中の「+」の部分にあたるセクシャリティを持っています。

 

あなたは「LGBTQ+」と聞いてどんな人のことを想像しますか。「そもそもの話だけどLGBTじゃないの?”Q+”ってなんだよ」と思う方もいるかもしれません。それもそのはず。このような表記をするようになったのは結構最近になってからなのです。

「L」は「レズビアン」、「G」は「ゲイ」、「B」は「バイセクシュアル」、「T」は「トランスジェンダー」、「Q」は「クエスチョニング」と「クィア」、そして「+」は何かの頭文字というわけではなく、「LGBTQだけでは表せなかったその他のセクシュアルマイノリティ」という意味があります。

 

ちなみに、私は「パンロマンティック」と「トランスヴェスタイト」です。これら二つも「+」に含まれるセクシャリティです。

「こんなの初めて聞くよー!何それ!」と思う方も多いでしょう。ですので、ざっくりとした説明だけしておきます。

(これからここに投稿していく日々のブログでももちろん私のセクシャリティについて触れていきます。ネットに自分の声を文字化して全国、いや全世界に発信するのは少し勇気がいりますが、私のブログが一人でも多くの方のLGBTQ+に対しての理解に繋がり、もう少し言うとアライ〔LGBTQ+当事者たちに共感し、寄り添いたいと思う人たちのこと〕が一人でも多くなって、世界中にいる自分自身のセクシャリティに悩む人たちを救ってくれたらな、なんて心の底では思ってます。というか、そういうブログを目指します!)

 

【パンロマンティック】

性的欲求ではなく、恋愛感情の面において、全ての性別の人に惹かれる人のこと。「全恋愛」と呼ばれることもあります。

ちなみに、「~ロマンティック」は恋愛指向を表現する接尾語です。そのため、性対象、性的指向を表現する接尾語の「~セクシュアル」とは地味に違うんです。(知らない人が多いけど当事者としては結構ココ重要です!!)

 

私の場合は、もって生まれた性別も自認している性別も「女性」ですが、好きになる人の性別にこだわりはありません。この説明だと「あれ、バイロマンティックの人と何が違うの?」とよく聞かれてしまいますが、はっきり言って、明らかな線引きはありません。ただ、違いがあるとすれば、「両性好きになります」というのがバイロマンティックの人で、「好きになるのに”性別”という概念がそもそもない」というのがパンロマンティックの人の特徴です。

でも最終的には「なんかパンロマンティックの方がしっくりくるな~」と私自身がそう感じたので「ま、こっちだろ!!」と決めちゃったかんじです。というか、そもそも無理に決めなくてはならないというものでは決してないので、そんなあいまいな感じでも結局は本人が納得していればいいんだと思います。

 

トランスヴェスタイト

外見(服装、メイクの有無や髪型)に関して社会から求められる「女らしさ」や「男らしさ」への抵抗感を覚える人々のこと。「クロスドレッサー」と呼ばれることもあります。

 

「女の子ならもっと可愛い恰好しなさい」

「女の子ならちゃんとメイクして当たり前」

「男の子なのに髪の毛長いなんて変」

「男の子がスカートをはいたりメイクをするのはおかしい」

あなたはこのような言葉を聞いたこと、言ったことがありませんか?

もって生まれた性別から判断され、「~ならこうあるべき」などとその性別に見合った格好を強いられることに違和感を覚え、「自分は違うのに…」と思うのが私たちトランスヴェスタイトの特徴です。

 

ここで気をつけておきたいのが「トランスジェンダー」と「トランスヴェスタイト」の違いです。

 

トランスジェンダー性自認が周りからみられる性と異なり、自分は女性だと自認していながら、「男なんだから男らしくしろ」と言われて違和感を抱く、といった場合。

トランスヴェスタイト性自認は大きな問題ではなく、例えば「女性らしい恰好」を周囲から求められる一方「男性らしい恰好」をしたい場合。

 

ざっというとこんなかんじです。パンロマンティックのところで書いた通り、私はもって生まれた性別も女ですし、性自認も同じです。ですが、「性表現」に関しては「男性」でいたいのです。

私は今高校生で制服を着て毎日学校に行っていますが、その制服はブラウスにリボンにスカートという、いかにも「女子らしい恰好」です。正直に言えば、その恰好を毎日するのはかなり苦痛だし、男子のようにズボンを履いてネクタイをキチッと締めて学校に行きたいです。でも、こんなことを周りの友達や先生に言ったところで軽く笑われるだけです。…悲しい~~!!

ちなみに休日に着る私の私服は本当に男性みたいな服装です。髪型も短くしているので、パッと見、女性か男性か分からないと思います。その状態が私としては一番理想的なのです。

 

…と、長々と説明してきましたが。

「ざっくりとした説明だけって言ったじゃないかー!!」

確かにそうでしたね(笑) 

でもこれでなんとなく私のセクシャリティについては分かったんじゃないかなと思います。

私は好きになる相手と性表現が違うだけでそれ以外は一般的な女子です。それでも小学生の頃に差別やいじめを受け、中学校、高校では周りには一切カミングアウトしていません。(制服の件はさらっと言ってみただけなので笑われただけで済みました)

でもだからって、女子高校生として生きられるこの時間を無駄にしているわけではありません。ちゃんとイケメンも拝むし、タピオカだって飲みますよ。(笑) ちなみに、好きな芸能人は俳優の田中圭さんです。今大活躍の方ですよね。

もちろん「おっさんずラブ」も見ましたよ。単発、連ドラ、映画、そしてin the skyですね。大好きです。特に連ドラは何回繰り返したことか。あ、アマプラ派です。(笑)

「あなたの番です」も見ました。あれは怖かったですね~。でもすごくおもしろかったです。

このようにドラマやテレビ番組、最近のニュースなどの感想や意見も、「LGBTQ+」当事者としての目線でこのブログでどんどん発信していこうと思うので、どうかこれから温かい目で見ていただけたらと思います。

あ、でも「温かい目」というのは「可哀想だから見てやろう」とかそういうのじゃないです。私たちは別に「可哀想」ではないし、確かに人と違うことですごく悩んで、周りから飛んでくる無数の棘に身を丸めることもあるけれど、それでも小さな幸せをたくさん見つけて生きています。だから、私たちのことをもっと知ってほしいです。そして、いつかカミングアウトしやすい社会になることを願っています。

 

それではまた次回のブログで!  

 

It Gets Better.